今回は、「消せるボールペン」などに使われる「フリクションインキ」について紹介します。このインキの特徴は温度変化により色が消えることです。専用のラバーで筆跡をこすると、65℃以上の摩擦熱が発生し、インキが透明になります。
どのような仕組みで色が変化するかをご存知でしょうか。インキのなかには発光剤、顕光剤、変温調整剤という3つの成分が入っています。通常で使うときには発光剤と顕光剤が結びつき、発色します。発光剤単体では色はでません。摩擦熱をかけると、この結びつきが外れ、顕光剤は変温調整剤と結合し、色が透明になるのです。