「行きつけ」には、ほど遠いですが、思い出したように足を運ぶお店があります。一杯のコーヒーを頂くお店です。昔なじみの店主との他愛もない話が楽しみです。思い出に花が咲くこともあれば、それぞれが辿り着いた居場所のことやら、この先のささやかな夢や願いなど。ゆるく、やわらかな時間です。「みんな幸せだといいねぇ~」って、まるで絵本の中にいるような穏やかなひとときです。歳を重ねたからでしょうか、慌ただしい毎日のせいでしょうか、思い出したように足を運びます。いつまでも、忘れたくはない、忘れてはならない、そんな思いを一杯のコーヒーとともに頂くお店です。