「ケシポン」発売までの大きな課題は、文字を隠す印面パターンと専用インクの開発でした。漢字、ひらがな、カタカナ、数字、アルファベットなど、いろいろな印面パターンを試すものの、最終的に行き着いたのがアルファベットだけを組み合わせた現在のパターンでした。余白が多い文字は排除し、A、B、E、G、H、K、M、V、W、Xの10文字に絞り、どんな文字列でも対応できるよう角度を変えるなどして現在の印面が出来上がりました。また同時にインクの改良も行われ、「濃く」「はっきり」と印字される速乾・耐水・耐光・耐薬品性にすぐれた油性顔料インクを導入しました。これによってケシポンはロングセラー商品へと成長しました。
